はじめに
当園は、知的障害を持った人たちの中でも、特に重度、最重度知的障害を持った人たちへの支援を開園以来ずっと行ってきた施設です。
「一般社会生活を送る上で、自分で選択したり、判断したり、決定することが大変不得手な傾向にある」とは、知的障害と言われるこの人たちの障害特性を的確に捉えた表現です。このような障害を持った利用者の皆さんですが、私たちと同世代(同じ社会)を生きていく中で、心身共に健やかに生活していけるようになることを願ってやみません。
一人ひとりの個性を重んじ、協調性を養い、その人らしく生きることができるように、利用者個人個人が持っている能力を十分に発揮させ、今(現段階)よりも、少しでも社会的自立を目指せるように、また安心して、明るく、楽しく暮らせる安全な居住場所の確保と日中活動の場を提供できるように今日まで努力してきました。
各利用者個々のニーズがどのようなものであるかに対し、可能な限り理解するように努め、その内容が充足できるように努めています。
福祉の仕事は信頼が基盤です。利用者の皆さんの人格を尊重し、安心して施設生活を送ることができるように心掛け、その結果が家庭や地域への生活を可能ならしめることにつながっていくような施設づくりを今後とも継続し、創り上げていきたいと思います。
目的と基本方針
社会福祉事業の根底となる最も弱い人が快く住みやすい所が、一番住みやすい社会になるという理念のもとに、利用者一人ひとりのライフサイクルの配慮し、その人なりの自己実現を目指し、個人にとって意義ある人生を過ごせるように支援することを目的とする。
また、当園の特色として、重度知的障害に加え、あわせ持った精神的重複障害に対し、必須となる生活介護面ならびに医療ケアの支援充実を図り、清潔な環境の中で、常日頃から健康保持に努め、喜びのある生きがいにつながるような施設生活が送れるように配慮することを基本方針とする。
生活面での支援
- 6:30
- 起床・洗面
- 7:30
- 朝食
- 8:15
- 自由時間
- 9:00
- 掃除
- 9:20
- 朝の会
- 16:00
- 夕べのだんらん(ティータイム)
- 16:40
- 自由時間(身辺整理・選択)
- 17:30
- 夕食
- 18:30
- 余暇利用
- 21:00
- 就寝